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認知症について

認知症とは、脳の細胞の死滅や働きが悪くなることで起こるしょうがいのことです。「同じことを何度も言ったり聞いたりする」「置忘れや物忘れが目立つ」「目的もなく外をうろうろする」など、その症状は様々です。 高齢者の介護の話になるとこの認知症の話は切っても切り離せません。 かつては『痴呆症』などと呼ばれていましたが、差別的なニュアンスがあるため、2004年に改編されました。 もしかしたら、おじいちゃん、おばあちゃんの世代はこちらの『痴呆症』の方が、なじみがあるのではないかとも思います。 自分はまだ若いから大丈夫。うちのおじいちゃん、おばあちゃんは記憶もしっかりしているしハキハキと話すからまだ心配はしていないという方もいるかもしれませんが、認知症は初期症状が分かりにくく、突然発症するものです。認知症にならないようにするために、そしていざなってしまった時に慌てないために、余裕のあるときに勉強をしていくことが大切です。
また、うちのおばあちゃんが認知症かもしれないと思った方もいるのではないでしょうか。以下の項目を読み進めていただければ、5分もかからずに認知症について理解ができて、どこに相談をすればいいのかがお分かりいただけると思います。

認知症についての基本事項

認知症について押さえておかなくてはいけないのは、症状・発見方法・予防方法です。うちのおじいちゃん、おばあちゃんは本当に認知症なのか、単なる物忘れなのかを見極め、早期に適切な処置をすることが悪化を食い止めることに繋がります。 早期に見極めるためにも認知症の原因と症状について理解することが大切です。認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因も違いますし、症状も分かれます。今回は認知症の中でも特に割合が多い、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症の2つの症状について、症状・原因・予防方法について見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

認知症の中で一番多いとされているのが、このアルツハイマー型認知症です。このアルツハイマー型認知症は、タンパク質の一種が脳に蓄積されることで神経細胞が破損し、脳が委縮することで起こることが原因とされています。

初期症状としては、単なる物忘れではなく直前の行動が記憶から抜け落ちてしまうというケースがみられるのが特徴です。 例えば、夕食の献立を覚えていないという症状よりも、夕食を食べたことを記憶することができないというケースがみられるようになります。このような症状が見られるようになったら専門の医療機関を受診しましょう。症状を完治させる治療法は今のところ見つかっていませんが、症状を改善させる、進行を緩やかにする薬は開発されています。

また、予防方法についてですが、加齢や遺伝に加えて糖尿病や高血圧などが原因の一部であると近年科学的に証明されました。そのため、日ごろの生活習慣などを改善することで発病を予防をすることはできるとされています。

脳血管性認知症

アルツハイマー型に次いで2番目に多いとされるのが、この脳血管性の認知症です。脳梗塞などの後遺症としても見られることがあり、脳の血管の詰まりによって機能が低下することが原因で発症するとされています。

初期症状としては、脳の血管が詰まることによるめまいにはじまり、意欲の低下や不眠症に陥るケースなどが見られるとされています。 また、大きな特徴として脳の血管の詰まりが原因のため影響を受ける部分が限定的で、できることとできないことが明確になってくることがあげられます。そのため、物忘れなどの症状はあるのにもかかわらず、判断力は正常といったケースなど、素人目には分かりにくいことも多いので、兆候が見られたらすぐに専門家の相談することも大切です。

予防方法については、生活習慣病の悪化によっておこる脳血管の障害が認知症の原因とされているため、高血圧や糖尿病にならないように、生活習慣を見直すことが大切です。脳血管障害を早期に発見し、治療やリハビリを行うことで症状の進行を押さえることができるとされています。

このほかにも、パーキンソン病の原因となるレビー小体認知症や前頭側頭型認知症など、認知症には様々な原因が挙げられます。 それぞれ症状や求められるケアの仕方が違うので、認知症かもしれないと少しでも感じたら専門家に必ず相談することが大切です。

認知症と思った時の相談機関について

認知症の初期症状は単なる物忘れなどと勘違いしがちですが、見極める方法がないわけではございません。なので、認知症の簡単な見極め方について知っておくと便利です。 また、ご自身やご家族が認知症の疑いがあるときには、どこに相談をすればよいのかを把握しておけば、いざというときに焦らず適格な対応ができるでしょう。認知症は早期に発見し早期に治療することで、ある程度の症状を押さえることができます。ひとりで暮らすおじいちゃん、おばあちゃんは自分の細かい言動の違いはなかなか分からないかもしれませんが、65歳を過ぎてからは、最近物忘れがひどくなった、自分のいる場所が分からなくなったなど、これまでの自分に対して違和感を覚えることがないかどうか、常にアンテナをはることが大切になってきます。

自分から認知症で病院へ行くのは少し抵抗があるかもしれませんが、早期に治療をすることで症状を格段に抑えることができますので、まずは信頼のおける家族や地域のケアマネージャーなどに一言相談をしてみてください。 最近は「物忘れ外来」の登場など、世間の認知症の理解は格段に進んでいます。近所にそうした病院があるかどうかもぜひチェックをしておきましょう。

「宇都宮市老人ホーム紹介相談センター」でも認知症に関する相談も常に受けつけていますので、まずはお気軽にお電話をください。

認知症の方向けの施設について

認知症になっても可能な限り自立した生活は送りたいものです。しかしながら、家族の皆様は同居の場合でも、近隣にお住まいの場合でも、お仕事の都合がございますし、そもそも遠方にお住まいの場合は常に面倒を見ることはできません。 だからといって、認知症のおじいちゃん、おばあちゃんを一人で生活させておくのは、不安も多く施設を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では認知症に対応した施設もだいぶ増えてきて、有料老人ホームなどでも認知症の方の受け入れをかなり積極的にやられている施設もございます。もちろん、そうした施設でもいいですが、まだまだ自立して色々とできるし施設への入居はちょっとと思われている方も多いかと思います。 そんな認知症の方へ自信をもっておすすめしたいのが、グループホーム(認知症対応型生活介護)です。

グループホームは、認知症の方の受け入れに特化した施設ですので、在籍しているスタッフが認知症に理解のある方が多く、専門的なケアを受けることができる特徴の一つです。 また、5人~9人で形成される、ユニットという小さな単位で在宅に近い環境で共同生活を送りますので、施設への入所には抵抗がある方でも生活しやすい環境かと思います。自分でできることは基本的には自分で、補助が必要な場合だけ専門のスタッフが手を貸してくれますので、自立度の高い生活を送ることができます。

また、入居の条件がグループホームのある市町村に住民票があるということですので、住み慣れた町を離れる必要がないのは大きな魅力の一つです。 ですが、グループホームごとにお食事に力を入れていたり、レクリエーションが充実していたりなど特徴があるので、入所を検討の場合は専門家の方にぜひ相談をしてください。もちろん、「宇都宮市老人ホーム紹介相談センター」でも相談を受け付けております。

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